独り旅と一人旅、時々日常

自転車で北海道一周したことメインで書いてきます。たまに雑記かも

北海道part2 地獄のミウラ

一日目 自転車漕ぎ出す日からカウントし直します。

 

前回の感動的な別れの後、自転車をしっかり組み立てる。ぶっちゃけ、自転車の組み立てとかバラすのとかは家の中で、Youtubeを見ながらやっったことしかなかったためめちゃくちゃ時間かかった。たぶん30分くらいかかった。しかも荷物乗っけるのすら慣れていないため余計に手間取った。

 

そんなこんなでようやく漕ぎ出す。ロードバイクの異音、サイクルコンピューター(速度計、ナビにもなる。以下、サイコン)の使い方を確認しながら、昼食を取るために最寄りのコンビニへ。苫小牧港から3kmのセブンイレブンで、ソーセージマヨパン(なんでここまで商品名を鮮明に覚えているかは知らん)を買って食べた。美味しかった。

 

初日は110km進む予定。フェリーの中で、Sくんと話し合いながら決めた。110km進むて言ってますけど、それまでは一日で70km漕いだ事しかなく、初っ端からだいぶチャレンジだった。そもそもロードバイクに乗った回数すら片手で数えられるくらい。なんか見栄張っちゃった。別に競う訳でもないのに。アホ。

 

「110kmも漕げるかな、おしり痛くならないかな」なんて不満に思いながら漕いでいた。そう、知らない人多いと思うんですけど、ロードバイクってサドル細いんですよ。だから長時間乗っていたらおしりが痛くなるんです。もちろん、正しいフォームで漕げてたり、自分のおしりにあったサドルだったりすると痛くないです、さほど。

 

まあこの時の僕はそんなこと知らないんで、「ケツいてーんだよ!」とか言ってロードバイクに乗るのが億劫になってました。だから買って数回しか乗らなかったし、それゆえ余計に正しい漕ぎ方が身に付かなかった。話が逸れた。

 

 

30分もすると視界が一気に開けた。The 北海道的な道で、見渡す限り建造物がなかった。興奮していて写真撮り忘れてたんですけど、僕の頭の中には、今でも鮮明に残ってます。たぶん、苫小牧港から反時計回りに北海道を回る人ならおそらくわかる。見たい人は是非。おそらく、気持ち良すぎて「うひゃー」なんて言いながら自転車漕ぎます。僕みたいに。

 

そんなこんなで、人生初のセイコーマートに感動してひたすら漕いでいたら目的地付近に。「目的地付近なので案内を終了します」的なことをサイコンが言ってきた。ちなみにこの日の目的地は三石海浜公園というところ。明らかに海浜公園ではないのである。なんだったら牧場。乗馬してる人いた。潮の香りなんてしない。馬糞くせえ。まあ、この時徐々に暗くなってきていて少し焦る。

 

「ん?サイコン使い物になんねーじゃん。携帯使うか?」とか思いながら、Google マップにナビしてもらう。すぐついた。とは言っても、ナビを信用し切っていて、「今日は終わり!」なんて意気込んでたからぶっちゃけ地獄だった。残りの3kmが遠いし暗い。街頭はほとんどなく、頼れるのは自分の一本のライトだけ。徐々に霧も立ち込め、つらくなっていく中なんとかして辿り着いた。

 

命からがら?辿り着き、テントを建てられる場所を探す。『ツーリングマップル』ていう情報誌には、「キャンプ可」て書いてあったからいけるでしょ、ということで適当に散策した。するとなんだかテントのようなものがあった。テントの隣に自転車もある。

 

「あ!チャリダー!初日に人と会える!うれぴ!あ、ビアンキのマウンテンバイクだ!しかもチェレステカラー(まあ、水色。ビアンキていう自転車メーカーの代表色みたいなやつ)だ!100%おしゃボーイじゃん!しかもテントモンベルのじゃん!金持ちおしゃボーイだ!」なんて期待しながらウッキウキで話しかける。

 

おじいちゃんだった。ばっちばちのおじいちゃん。ごめん、おじいちゃんだって可愛い水色の自転車乗るよね。決めつけは良くない。と、心の中で平謝りしながらおじいちゃんと楽しく会話した。

 

何を隠そう、このおじいちゃんこそミウラさんである。この時はまだ、「楽しいなー、ミウラさんおもしろーい」なんて思ってた。

 

たのし〜く話していると、どうやら明日のルートがほぼ一緒だということが判明した。翌日の寝床もなんだか近いし、楽しみーなんて感じで寝た。ミウラさんはすぐ寝ていたものの、僕は全然寝れなかった。翌日の細かいルート設定、準備、そして使えないサイコンの調整をしていたら遅くなってしまったのだ。

 

ちなみにこの日の目的地がずれていたのはサイコンのせいではなかった。では誰のせいか。そう、僕のせいである。「このサイコン使えねーよー」なんて嘆いていたら使えないのは僕の方だった。草。

 

一日目

走行距離: 110km

 

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