北海道一周まとめ、途中から。
Ⅱ 道北
11日目。
この日もお姉さんおすすめのキャンプ場めざして出発。道中に、北見神威岬なるものがあった。
ものすごいディアルガいそうな雰囲気で感動してた。北見神威岬はそもそもアイヌにとって神様がいる場所的な感じらしいからあながち間違ってはいなかった。なんだったらアルセウスもいそうなくらい。
残念ながら北見神威岬の先は通行止めになっていたため先まで行けなかったが、この禁断の場所感がより興奮した。
徐々に日本最北端に近づいているぅという高揚感でこいでたらいつの間にかお姉さんおすすめ、クッチャロ湖畔キャンプ場についた。
こちら200円の激安キャンプ場。きれいなうえにごみ捨てれるし、50m先にお風呂あるしで最高でした。まあこの日風呂入ってないけど。
そんでゆっくりご飯を食べ、「今日はあんまり人と話せなかったなあ、キャンプ場なのにグループ多くて話しかけらんないや」と思いながら食器を洗っているとおっちゃんが話しかけてきた。うれしかった。
そのおっちゃんは徳島出身で、キャンプが好きだそう。ゆるキャン△の聖地に行ったら周りみんなガチだったそう。あれはゆるキャン△じゃないよ、ガチキャンだよ。と嘆いていた。
あとそのおっちゃんのサンダルが熱で溶けて片方履けないという悩みを聞いた。長野だかどっかを走ってるときに、安物のサンダルを外側につるしていたら熱で縮んだそう。つぼった。
そのあとはひたすら笑っていたため覚えていない。ごめん、おっちゃん。面白すぎて会話覚えてないんすわ。明日はついに本土最北端!という高揚感で眠れませんでした。うそ、2分くらいで寝た気するわ。
ちなみにこれは爆笑しすぎてぶれっぶれの写真。
12日目。
朝から徳島のおっちゃんに別れをつげ、走り出す。
エサヌカ線という有名な道があるのだ。そこを通りたかった。
思い出した。徳島のおっちゃんさ、ずっとエサヌカ線をエヌサカ線て言ってた。これずっと笑いこらえてたわ。
まあほんでエサヌカ線は長い長い直線なんですよ。だから写真映えめっちゃする。晴れてたら。
この日は晴れてなかったので写真映えはしなかったが、開放感があって気持ちよかった。そしてエサヌカ線を抜けると追い風に。ぐんぐん進む。
すると宗谷岬近くで集団で歩いている人がいた。丸太を引きずりながら歩いている集団。怖くて近寄れんかった。それゆえ反対車線を通った。
そしたら反対車線には笠をかぶった僧侶みたいな人が一人で歩いてた。一人だったらまあ、と思い「がんばってくださいー」と声をかける。さっきの集団はいったい何なのか、と考えていたらいつの間にか宗谷岬についた。
ついに日本本土最北端である。感動。チャリダーが2、3人いた。おじちゃんだった。彼曰く、最近は若いチャリダーが減っているそう。久しぶりに若い人に会えてうれしかった、と。そんなこと言われたらこちらもうれしいわ。ありがとう。
まあ寒いな思いながらぶらついていると、またまたチャリダーが。今度は北海道一周中のエンジニアさん。モニュメントで写真撮ってもらった。あとしゃしんとった。そんなもん。
あまりにも寒くてあたたかいお茶でも飲んでいたら今度はスーパーカブに乗っているお兄さんが話しかけてくれた。話してみるとその人はs僕の家の近くに住んでいるそう。当時の家からチャリで5分くらいのところに住んでいると。
もううれしくてお互い意気投合。はなしめっちゃ盛り上がる。そしたらこの方はある人を待っているらしい。十字架を背負って(物理的にね)日本を縦断している人が、この日に宗谷岬に来てゴールするそう。そんなおもしろい瞬間見るしかないじゃないですか。
てことでその人を待つことに。その人は一人ではなくていろいろな人と一緒に歩いているそう。さっきの丸太引きずって歩いていた集団はこの人だった。ちなみに丸太を引きずっているように見えたのだが実はそうではなかった。十字架を背負ってたらしい。
地面につく部分に車輪を付けていた。いや確かにそっちのほうが便利だけどキリスト教徒が十字架そうやっていじっていいん?と思ったのは内緒。
わざわざ来るときに避けてきた人たちを待つことになるとは、、、と思いしばらくすると十字架男がついに来ました。この十字架男とカブの人と写真を撮った。そしたらさっきの僧侶みたいな人もいた。
なんでキリスト教徒と仏教徒が一緒に歩いてんねん。あれか、多様性を受け入れろ的なメッセージか?とか思ってたら全然違った。単純に行先一緒だからついていっただけらしい。私はその僧侶みたいな人と話が盛り上がってしまい、ひたすら話してた。
時間も時間だしということでようやく宗谷岬を出た。稚内市内につく。宿が17時からしか開かず、風呂がついてないということで大きいお風呂に行ってきた。するとなんだか先ほど十字架男と一緒に歩いていた人がいる。
話しかけてみたら、宿を探しているそう。ということで私が泊まる「みつばちの家」に一緒に行くことに。まあその前にお風呂に。
その人はもとは京都府出身で、北大に進学、そこからずっと北海道にいるそう。なんか標準語だったのに私の関西弁混じりの話し方を聞いてたからか、徐々に京都弁になっていた。
この人は卒業旅行で一人でニュージーランドを楽しんだらしい。一人で卒業旅行もかっこええな。と思いました。
みつばちの家に着くと自転車が2台あった。この人たちは私と同期で、日本縦断してきたらしい。明日朝飛行機で帰るらしい。お疲れ様です。この二人とはそれほど会話弾まんかった。まあそういうときもあるわな。
この家にはもう一泊するのでまた後程。
走行距離:たぶん200kmくらい