独り旅と一人旅、時々日常

自転車で北海道一周したことメインで書いてきます。たまに雑記かも

北海道part7 めんそーれ

六日目

 

朝、出発の準備の時に外に出た。何やら見慣れぬ紙があったため、見てみた。

 

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そう、part2, 3でひたすら話したミウラさんである。

 

あの時は「なんだかうっとうしいおっちゃんいるやん」程度にしか思ってなかったのに、感動してつい会いたくなった。

 

たった3日4日会っていないだけでも、見知らぬ土地に顔見知りがいる、というのは非常に嬉しいことだった。

 

「向かう方向は一緒」そう言っていたけれども、実際にここまでルートが一致するとは思わなかった。

 

ミウラさんが一本手前の道を通っていたら僕の自転車を見つけることはできていなかったはずなのだ。

 

「奇跡」というような単語で語りたくはないし、おそらく奇跡というほどのものでもない。でも十分嬉しかった。

 

こんな体験をみんなにして欲しい、なんて思う。

 

 

 

ようやく出発。

 

本日は開陽台で一泊する予定。

 

私の好きなネット小説?『つば旅』にておすすめされていた場所だ。

 

どうやら、標高が低いけれども地球が丸く見えるらしい。あと夜空が綺麗らしい。

 

ウッキウキで進んだ。

 

今日も道中での出来事は覚えておりません。

 

写真がほとんどないのです。今日も今日とて曇天だったので、全く映えず、撮りませんでした。

 

 

本日の昼食。

 

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開陽台付近に行くまでに撮った写真がこれだけである。

 

いかんせん、この旅は一年前のことなので、写真なり文章なりがないと思い出せません。

 

上で述べたことに早速矛盾するんですが、なぜこの写真を撮ったのかは覚えてません。

 

美味しかったのは覚えてます。

 

 

そんなこんなで開陽台の近くに。

 

若干内陸に入るので、山感が強くなっていった。

 

この辺は「ミルクロード」として有名。

 

その名の通り、牛乳を運ぶ道のため、ひたすら直線。めちゃくちゃ写真映えしそう。

 

晴れてれば。

 

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そんなこんなで開陽台入口へ。

 

激坂が現れた。頑張る。

 

半分まで到達し、ギアを一枚落とそうとしたところ、漕げなくなり足をついてしまった。悔しかった。

 

本当にこの坂きついです。

 

手で押しながら歩いていたけれども、傾きすぎて全く進まなかった。

 

隣を通る車やバイクも全力でエンジンを蒸しているらしく、

 

「ブゥぅぅぅっぅん」

 

みたいな爆音を出していた。

 

 

 

ようやく開陽台に到着。

 

せっかくだしまずは開陽台を堪能しよう、そう思い、開陽台展望館に。

 

一階は物販スペース。三階の展望スペースでは辺りを一望することができた。

 

330度見渡せるらしい。

 

素晴らしかった。

 

 

 

ゆっくり景色を堪能し、キャンプ場に向かう。

 

テントを建てていると、何やらひとりのおじさんが。

 

「あんちゃん、おにぎり食べる?あ、コーヒーとか飲む?」と。

 

藪から棒に、とはこのことかな、なんて思いながらとりあえずもらった。

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話を聞くと、この方は開陽台の管理人だそう。

 

もう捨てるもんだからあげるよ、お腹空いたでしょ。と。

 

非常にありがたかったし嬉しかった。

 

 

キャンプ場は整備されててきれいなのに無料だし、ご飯もくれる。

 

こんな良いところにはせめてもの感謝の気持ちを示さねば。そうだ、一階の物販スペースで何か買おう。

 

ということで一階でジェラートを買った。

 

「これでちょっとはお返しできたかな」なんて思いながらゆっくり食べていると

 

「あんちゃんこれいる?これ。ドーナツ。」

 

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めんそーれ。北海道の地でこの言葉を聞くとは思っていなかった。

 

そしてこのぶた。ミルクロードで有名なんだし、牛でいいのでは。

 

などツッコミどころが多すぎて

 

「あ、あざっすぅ」

 

のような軽い返ししかできなかった。

 

 

 

 

今日は初のキャンプ飯。

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「パスタかインスタントラーメンを茹でればいいんだよ」

 

と、昨日の和歌山のお兄さんのレクチャーのもとがんばった。

 

やはり、外で食べるご飯は美味しいし、自分で作った初めてのキャンプ飯ということで美味しさ倍増だった。

 

皆さんもぜひ、キャンプ飯。

 

 

 

その後1人で寛いでいた。

 

するとどうやら外でテントを立てている人がいるようだった。

 

暗闇の中一つのライトだけてのは大変じゃろう、なんて思い、ランタンを持って話しかけに行った。

 

このお兄さんは、お盆休みを使って北海道を軽く周っているそう。

 

盛り上がっていると、新たに若めのお兄さんとも合流し、たくさん話した。

 

彼らの名前も知らないし、何を話したか、顔さえも全く覚えていない。

 

けれども、とにかく楽しかったことだけは覚えている。

 

刹那的な人との出会い、それもまた旅の醍醐味の一つなのかもしれない。

 

六日目

走行距離:112km

 

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